こんにちは、東京都江東区にある不妊専門鍼灸院の住吉鍼灸院です。
本日は、
不妊の原因、割合やなりやすい人の特徴
についてお話をしていきます。
「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。
不妊症の原因や割合は
最近では晩婚化に伴って不妊症に悩むカップルが増えており、現在日本では約5.5組に1組のカップルが不妊の検査や治療を受けているといわれています。
その中でも女性だけではなく、男性側にも不妊の原因はあり50:50くらいの割合と考えられています。
その原因は女性も男性も様々です。
まずは女性側の原因からお話していきますね。
女性側の原因因子
排卵因子
健康な女性では、生理開始日の約2週間前に排卵が起こり、女性ホルモンの分泌が変化し、子宮内膜が妊娠に向けて準備されます。しかし排卵障害があると、生理周期が乱れていたり、出血があっても排卵をしていないことがあります。短期間の急激なダイエット(体重減少)などは、排卵障害や月経不順を招き、不妊症の原因となります。
卵管因子
卵管因子の不妊は女性側の原因の中で最も多く、30〜40%を占めるといわれています。
精子や受精卵の通り道である卵管が炎症や癒着によって詰まると自然妊娠が困難になります。この原因にはクラミジア感染症や子宮内膜症、下腹部の手術既往などがありますが、クラミジア感染症が原因であることが最も多く、60%以上とされています。虫垂炎などの骨盤内の手術を受けた方、子宮内膜症の方は、卵管周囲の癒着を起こしている可能性があります。
免疫因子
抗精子抗体という精子を攻撃する抗体を持つ女性の場合、この抗体が子宮頸管や卵管に分泌されることで精子の運動性が失われ、不妊症になることがあります。免疫異常によって精子を障害する抗体がある場合、頸管粘膜内からの分泌によって、精神の通過を妨げてしまうことがあります。
この抗体は卵管内でも分泌されるため、人工授精によって精子を子宮腔の奥まで注入したとしても、通過が妨げたり、授精を妨げたりすることがあります。
子宮因子
子宮筋腫や子宮の先天的な形態異常などにより、子宮内膜の血流が悪かったり、子宮内に過去の手術や炎症による癒着などがある方に見られます。
男性側の原因因子
造精機能障害
精子の数が少ない、または無い、あるは精子の運動性などの性状が悪いと、妊娠しにくくなります。精索静脈瘤で精巣内の温度が高くなっていると、精子の数や運動性が低下します。また、特に原因はなくても精子が作られない場合もあります。
精路通過障害
作られた精子がペニスの先端まで通るための道が途中で詰まっていると、射精はできても精子は排出できず、妊娠に至りません。過去の炎症(精巣上体炎)などにより精管が詰まっている場合などがあります。
性機能障害
勃起障害(ED)、膣内射精障害など、セックスで射精できないものをいいます。一般的にはストレスや妊娠に向けての精神的なプレッシャーなどが原因と考えられていますが、糖尿病などの病気が原因のこともあります。
原因が分からない場合
検査をしても明らかな原因が見つからないことを、原因不明不妊といいます。原因不明不妊は、不妊症全体の10~15%を占めます。
ただ、あくまで「検査をしても明らかな原因が見つからない」ものであるため、原因がまったくないというわけではありません。
考えられる原因としては、何らかの作用によって体内での精子と卵子の受精が妨げられていることが考えられ、この場合は人工授精や体外受精の適応となります。
また、加齢などにより、精子や卵子の質が低下していることも考えられるので妊娠を希望する場合には早めに治療を行うことをおすすめします。
まとめ
今回は、不妊原因の男女比についてお話しました。女性側だけではなく男性側にも問題があることも多く半々くらいなんです。ということは女性だけではなく男性も一緒に原因がないか検査をすることは大事ですよね。
どんな検査があるのかについては過去の記事でもお伝えしておりますのでご参考くださいませ。
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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【監修】
住吉鍼灸院 院長 藤鬼 千子
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
2011年国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得。 2011年住吉鍼灸院入社。 2017年不妊カウンセリング学会認定、不妊カウンセラー。
施術歴13年