こんにちは、東京都江東区にある不妊専門鍼灸院の住吉鍼灸院です。
不妊症とは
不妊症は、夫婦やパートナーが一定期間性交渉を行っても妊娠に至らない状態を指します。この問題は、身体的、精神的、または環境的な要因によって引き起こされる可能性があります。不妊症は、妊娠を望むカップルにとって深刻な問題となり、適切な治療やサポートが必要です。
不妊症になりやすい人
《女性の場合》
月経周期の異常
月経周期が不規則であったり、無月経である場合、不妊症のリスクが高まります。排卵が不規則な場合、妊娠が困難になる可能性があります。
月経量・期間の異常
月経量が極端に多いか少ない場合、または月経期間が異常に長い場合、不妊症のリスクが高まります。正常な月経は、健康な卵巣機能の指標とされています。
月経にともなう症状の異常
月経に伴う激しい痛みやPMS症状の強さが異常である場合、不妊症のリスクが高まります。これらの症状は、卵巣や子宮の健康を反映しています。
性感染症・骨盤腹膜炎
性感染症や骨盤腹膜炎の歴史がある場合、不妊症のリスクが高まります。これらの感染症は、卵管や子宮の機能を損なう可能性があります。
過去に子宮筋腫・子宮内膜症を指摘されている場合
子宮筋腫や子宮内膜症の既往歴がある場合、不妊症のリスクが高まります。これらの状態は、子宮内の環境を変え、着床を妨げる可能性があります。
35歳以上の女性
35歳以上の女性は、卵子の品質や数量が低下するため、不妊症のリスクが高まります。女性の年齢が上がると、妊娠率が低下する傾向があります。
《男性の場合》
睾丸が小さい
睾丸が小さいと、精子の生産に影響を与える可能性があります。睾丸のサイズが適切でない場合、精子の数や質が低下し、不妊症のリスクが高まります。
睾丸が陰嚢内の上方、あるいは鼠径部に位置している人
睾丸が陰嚢内の上方に位置している場合、または鼠径部に位置している場合、適切な温度が確保されず、精子の生産に悪影響を及ぼす可能性があります。適切な温度が維持されないと、精子の数や質が低下し、不妊症のリスクが高まります。
幼少期に祖型ヘルニアの手術をしている人
幼少期にヘルニアの手術を受けた場合、その手術が睾丸の発育に影響を与える可能性があります。手術によって睾丸にダメージが加わると、精子の生産が妨げられ、不妊症のリスクが高まります。
過去におたふく風邪に罹ったことがある人
おたふく風邪の罹患歴があると、睾丸に炎症が生じる可能性があります。この炎症は、睾丸の機能を損ない、精子の生産を妨げる可能性があります。その結果、不妊症のリスクが高まります。
過去に抗がん剤治療や放射線治療を受けたことがある人
抗がん剤治療や放射線治療は、精子の生産に影響を与える可能性があります。これらの治療は、睾丸組織にダメージを与え、精子の量や質を低下させることがあります。その結果、不妊症のリスクが高まります。
生活習慣の乱れ
喫煙、過度の飲酒、不健康な食生活など、生活習慣の乱れは、精子の生産や品質に悪影響を及ぼす可能性があります。これらの要因は、不妊症のリスクを高めることがあります。
男性・女性両方に共通する不妊症の原因って?
免疫因子
免疫因子は、体が自己と他者を識別する免疫システムに関連する要因です。時には、この免疫システムが自身の精子や卵子を攻撃してしまうことがあります。これは、不妊症の原因となる可能性があります。
原因不明因子
一部の不妊症は、原因が特定できないことがあります。これらの症例は、医師や専門家が様々な検査や評価を行っても原因がわからないことがあります。原因不明の不妊症は、現在も研究が進行中であり、科学的な理解が進んでいくことが期待されています。
《女性の場合》
経腟超音波検査
経腟超音波検査は、女性の子宮や卵巣の状態を評価するために行われます。医師が挿入された超音波プローブを膣に挿入し、内部の状態を観察します。卵巣の排卵を確認したり、卵巣に嚢胞があるかどうかを確認するのに役立ちます。
血液検査
女性の血液検査では、ホルモンレベルや卵巣の機能などが評価されます。特に、排卵ホルモンや甲状腺ホルモンの検査が行われ、生殖器官の正常な機能を評価します。
AMH検査
AMH(抗ミューラー管ホルモン、Anti-Müllerian Hormone)検査は、女性の卵巣の予備卵胞の数を評価するために行われます。この検査は、卵巣の卵胞の数や卵巣の予備能力を測定するのに役立ちます。
子宮卵管造影検査
子宮卵管造影検査は、子宮卵管の通り道を評価するために行われます。この検査では、造影剤を用いて子宮内腔や卵管の状態をX線で確認します。子宮卵管の閉塞や異常などを見つけるのに役立ちます。
フーナーテスト
フーナーテストは、女性の子宮内膜の厚さや形状を評価するために行われます。この検査では、子宮内膜の掻爬を行い、その組織を病理学的に検査します。
《男性の場合》
精液検査
精液検査は、男性の生殖能力を評価するために行われます。この検査では、精液の量や質、精子の運動能力などが評価されます。
超音波検査
超音波検査は、男性の生殖器官や精子の生成器官である精巣や陰嚢の状態を観察するために行われます。超音波を用いて、精巣や精管の異常を確認します。
血液検査
血液検査は、男性のホルモンレベルや生殖器官の機能を評価するために行われます。特に、男性ホルモンや精子生成に影響を与える他のホルモンの検査が行われます。
不妊の治療法
《女性の場合》
タイミング
タイミング法は、女性が排卵するタイミングを計算し、その時期に性交することで妊娠する確率を高める治療法です。排卵予測キットや基礎体温法などを用いて、排卵日を正確に特定します。
人工授精(AIH)
人工授精(AIH)は、排卵誘発剤を使用して女性の排卵を促し、それに続いて精液を子宮内に注入する治療法です。この方法は、男性の精液の運動能力が低い場合や子宮頸管の通過が困難な場合に使用されます。
体外受精(IVF)
体外受精(IVF)は、体外で受精を行い、受精卵を子宮内に移植する治療法です。女性は排卵誘発剤を使用して複数の卵を生産し、それらの卵は体外で受精されます。受精した卵は培養され、最も健康な受精卵が子宮内に戻されます。
顕微授精(ICSI)
顕微授精(ICSI)は、精子を直接卵子に注入する治療法で、男性の精子の運動能力が低い場合や受精の障害がある場合に使用されます。ICSIは、卵子を体外で受精させるIVFの一部として行われることが一般的です。
《男性の場合》
精索静脈瘤手術
精索静脈瘤手術は、精索内の静脈瘤を修復する手術です。この手術は、精索静脈瘤が男性不妊の主要な原因である場合に行われます。手術後、精子の生産や運動能力が改善され、妊娠の可能性が高まります。
精路再建術
精路再建術は、精路の閉塞や損傷を修復する手術です。この手術は、男性が精子を正常に射出できない場合や精子の通過が妨げられる場合に行われます。手術後、精子の射出が改善され、自然妊娠の可能性が高まります。
低ゴナドトロピン性性腺機能低下症治療
低ゴナドトロピン性性腺機能低下症治療は、男性の性腺機能低下症を改善する治療法です。この状態では、脳からの性腺刺激ホルモン(LH)や卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌が不足しており、精子の生産が低下しています。治療には、ホルモン療法や生活習慣の改善などが含まれます。
クリニックで診療を受けよう
不妊治療を受ける際には、専門の不妊治療クリニックを訪れることが重要です。不妊治療クリニックでは、不妊の原因を正確に特定し、最適な治療プランを提供してくれます。また、医師やスタッフは専門的な知識と経験を持ち、患者に寄り添ったサポートを提供します。クリニックでの診療は、患者の不安や疑問にも丁寧に対応し、安心して治療に取り組むことができます。
まとめ
不妊治療は多くのカップルにとって重要な問題ですが、専門的な治療やサポートを受けることで、多くの場合、妊娠の可能性が高まります。不妊治療にはさまざまな原因や方法がありますが、カップルが医師と協力して適切な治療プランを見つけることが大切です。また、不妊治療を受ける過程で、カップルの絆がより強固になることもあります。不妊治療における希望と努力は、新しい生命を迎えるための大きな一歩です。