症例報告73
【患者像】
41歳 女性 会社員
【来院】
2020.5
【症状と来院理由】
主訴:不妊
妊活をはじめて約6ヶ月、年齢のことを考え早い段階でクリニックを受診された。人工授精を3回行うも妊娠反応がなく、体外受精へステップアップのタイミングで鍼灸に来院。
男性不妊があり、精索静脈瘤の手術をしている。
【治療経過と内容】
治療方針:初診のときにはすでに1回目の採卵が終わっていたため、移植に向けて施術を行うこととした。前周期ではD3で内膜が基準の5ミリ以下に薄くならないとのことでしたが、鍼灸をはじめて初の内膜チェックで基準を下回り2.9ミリまで薄くなっていた。その周期の経血量も多かったとのことで、血液循環を改善することで着床環境を整えている。
治療経過:移植に向けての鍼灸施術を継続中。ホルモン値は安定している。
【同時に治療した症状】
めまい、頭痛、中途覚醒
【使用した主なツボ、手技など】
三陰交、血海、子宮、中極、百会、えい風
よもぎ蒸し、活法整体
【考察・まとめ】
初診から4回目の施術が終わったところで、これから移植を迎えますが、子宮内膜の変化が出ていることで鍼灸の有用性を感じています。