多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)でも自然妊娠はできるの??

2023/06/28

 

 

 

 

 

 

 

 

江東区、毛利にある、不妊専門鍼灸院、住吉鍼灸院です。

皆様はPCOSという言葉を聞いたことはございますか?

 

妊活に限らず、婦人科系のお悩みを抱えている女性に多い症状で、

当院にもPCOSを抱えている方がご来院されます。

 

本日は多嚢胞性卵巣症候群、

別名PCOS(ピーシーオーエス、ピーコス)についてお伝えしていきますね。

多嚢胞性卵巣症候群(PSOS)とはどんな症状なの?

簡単にいうと、

通常は毎月1つの卵胞が卵巣の中で成熟して排卵するのですが…

 

PCOSでは,

卵胞が1つではなく複数、

それも未成熟なものが育ってしまうという症状を指し、

未成熟なために、排卵がしづらいという特徴があります。

また卵巣の細胞膜も硬くなりますから、卵胞は膜を通過する事ができず、更に排卵がしづらくなります。

 

なのでクリニックなどで卵巣の状態を見てもらうと卵胞がいくつも見えます。

これはネックレスサインと呼ばれています。

 

実際にクリニックで診断を受ける際には

他にも男性ホルモンの値やLH(黄体形成ホルモン)の値を元に、

最終的にPCOSと診断されるのですが

こちらは後ほどお伝えしますね。

 

ここまで読まれた方の中には、

「排卵しづらいってことは妊娠できないの!?」

と焦ってしまう方も多くいらっしゃるかもしれません。

ですが、PCOSの方でも身体のケアをきちんと行い

体質改善していくことで妊娠されている方はたくさんいらっしゃいます。

まずはPCOSについて知るところから始めていきましょう。

多嚢胞性卵巣症候群(PSOS)の原因は?

明らかな原因はまだ特定されてはおらず、

分かっているいる事としては、

脳下垂体から出るホルモンと卵巣から出るホルモンの

バランスが乱れることで起きるといわれています。

 

ホルモンのバランスの乱れは

自律神経の乱れ(=生活習慣の乱れ)が原因であることが多いです。

そのため、日頃の生活習慣を見直す事が大切です。

 

多嚢胞性卵巣症候群(PSOS)を放っておくとどうなるの?

 

 

 

 

 

 

 

 

PCOSに罹ると排卵障害が生じるため、

妊活の面では不妊の原因となります。

 

他にもホルモン異常により、

血糖値や男性ホルモンの調整ができないことで、

2型糖尿病や心臓病、がんなどのリスクを高めることが知られています。

その理由は次の項目でお伝えしますね。

多嚢胞性卵巣症候群(PSOS)の診断方法

診断には3つの条件が揃う必要があります。

1,月経に異常がある

→排卵しにくい、あるいは排卵しない

2.卵巣に小さな嚢胞が多くある

→未成熟の卵胞が複数存在し、ネックレスサインが見えること。

 3.ホルモンの異常ある

→血中の男性ホルモンが高い、もしくはLH(黄体ホルモン)値が高いこと。

この3つ全てが揃うことでPCOSと診断されます。

 

中でも、ホルモン値に異常が出ることが特に厄介で、

血糖値を下げるインスリンというホルモンの作用が

鈍くなってしまったり、

他の病気を誘発してしまう可能性があります。

 

インスリンの反応に異常が出れば肥満傾向になったり、

男性ホルモンが高くなれば毛が濃くなるなどの外見的な影響が発生します。

また、排卵しづらいことで不妊になりやすかったり、

無月経が続くことで子宮内膜が変化してしまうなどの不妊の原因にもなります。

悪性化が進行すると、心臓病、がんのリスクなど、

その後の健康にも影響してしまうのです。

自然妊娠を希望している場合は?

クリニックの処方としては排卵を促すお薬を使用したり、

硬くなった膜に対して必要であれば手術を行なったり、

肥満や高血糖に対しての治療を行われているケースが多いようです。

 

またPCOSは、

自律神経を整えてホルモンバランスの乱れを防ぐことが大切です。

 

まずはお食事や運動、睡眠など

普段の生活習慣から見直していくことで

妊娠に至っている方はたくさんいらっしゃいます。

PCOSでも妊娠は可能なのです。

 

予防や体質改善はできるの?

 

 

 

 

 

 

 

 

PCOSではホルモンバランスと

卵巣の状態を整える事が大切です。

 

そのためにはまず、

自律神経の調整と

正しい食事、良質な睡眠、適度な運動を行い、

ストレスを溜め込まないこと

(=リラックスする)ことが非常に重要です。

鍼灸治療も自律神経を整えることが得意なので

生活習慣をなかなか改善できない方は、

ぜひ一度当院にご相談ください。

 

PCOSの予防として簡単に取り組めるのがお食事。

本日は2つご紹介していきますね。

 

1つめはトランス脂肪酸を摂らないこと。

良質な油を摂ることが大切です!

 

PCOSでは

卵巣の細胞膜が厚くなってしまうことで排卵がおきにくくなるのですが、細胞膜を作っているのは油なんです!!

ですから出来合いのものをスーパーやコンビニで買うよりもご自身でオリーブオイルやえごま油などを摂って頂くといいですね。

 

2つ目は白砂糖や糖質の高いものを避ける。

 代わりに植物性のタンパク質を摂るようにしましょう。

PCOSではインスリンの反応が鈍くなる事で

とくに血糖値の乱高下がしやすい状態です。

また糖分の多い食事を摂ると、それだけ余分な糖の代謝に

エネルギーを使ってしまいますから

卵胞が育つ為のエネルギーを消耗してしまいます。

ですから精製された白米やパンよりも玄米、雑穀米など食物繊維の多い糖質を摂取するようにすることで、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。

 

また細胞膜は油ですが

身体の細胞はタンパク質でできています。

納豆やお豆腐などの植物性のタンパク質を摂ることで

良質な細胞を作ることができ、結果として

質の良い卵胞を育てる事ができます。

 

PCOSでは糖質を控え、体重を減量する事で症状の改善が認められていますから、この2つは今日からでもぜひ試してみて下さい。

多嚢胞性卵巣症候群(PSOS)の当院の鍼灸治療

 

 

 

 

 

 

PCOSでは、

脳からの指令であるLHが高くなる事、

血糖値が上がりやすい事、男性ホルモンが増えてしまう事など

ホルモンのバランスが乱れてしまうことが大きな問題となってきます。

 

そのためこのホルモンバランスを整える為に

自律神経の調整をしていくことと、子宮、卵巣への血流を良くして

卵胞がしっかりと育つ環境を整えることが特に大切になります。

 

特に自律神経が乱れると首肩から背骨あたりの筋肉に強張りが出てきますから

その緊張を鍼灸治療によって取り除きます。

 

当院では、

自律神経の働きを改善する際には、

首周りや背骨の緊張を取り除いていく為に

鍼やお灸はもちろん、整体やオイルトリートメントなどの施術を通して

身体全体をリラックスさせます。

 

また

卵巣周囲の血流を良くするためにお腹や腰周りに鍼やお灸を行い、

骨盤内の血流を上げ、温めていくことで卵が育ちやすい環境を整えます。

 

鍼の後は身体がポカポカと温まり、

体の力が抜けてリラックスができるというお声も頂きます。

当院では一人一人のお身体に合わせて治療を行っていきますので

ぜひご活用頂ければ幸いです。

 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)での自然妊娠のまとめ

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)では

自律神経を整えホルモンバランスの乱れを防ぐことが大切です。

 

セルフケアとしては食事、運動、睡眠を基本として、

生活習慣を見直すことが改善の近道です。

 

特にお食事では糖質を控えることと、

トランス脂肪酸を避けることが効果的です。

 

玄米や雑穀なのどの繊維の多い糖質に変えたり、

オリーブオイルやえごま油などの油を選ぶようにしたり、

タンパク質も植物性のタンパク質を心がけましょう。

 

そして、鍼灸の施術は自律神経を整えるために効果的です。

当院にはPCOSによる不妊に悩まれている方が多くいらっしゃいます。

ですが、PCOSの方でもご妊娠されている方はたくさんいらっしゃいます。

できるところから取り組んでいきましょう。

 

ぜひお気軽にご相談くださいませ。

 

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【監修】

住吉鍼灸院 院長 藤鬼 千子

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

2011年国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得。
2011年住吉鍼灸院入社。
2017年不妊カウンセリング学会認定、不妊カウンセラー。

施術歴13年

 

 


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