こんにちは、東京都江東区にある不妊専門鍼灸院、住吉鍼灸院です。
突然ですが、不妊について様々原因があるのを皆様はご存じでしょうか?
そして、不妊とはどういうことをいうのかご存じですか?
不妊症とは
「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。
男女どちらかが不妊症ということだけではなく女性側も男性側も不妊の原因があることを本日はお話していきます。
女性側の不妊の原因
女性側の不妊原因はいくつかあります。
①排卵因子
28日~35日周期ほどで月経が起こる女性には生理開始日から2週間くらいで「排卵」が起こります。
排卵を中心に分泌されるホルモンが変わるのですが、そのホルモンの影響を受けて排卵や内膜が厚くなったり、妊娠に至らない場合は生理として内膜が剥がれ排出されます。
しかし、極端な生理不順(生理周期が短い、長い)の場合ですと生理の出血があっても2週間付近で排卵しない場合もあります。
排卵が起こらない原因には、
・甲状腺など女性ホルモンを出す仕組みに影響を与える病気
・極度の肥満または体重減少
・男性ホルモンが高くなるホルモンのバランス異常(多嚢胞性卵巣症候群)などがあります。
特に現代はダイエットをする方も多く月経不順や不規則な食生活をされる方が多いので中々妊娠に至らない方は排卵していない可能性もあります。
排卵障害を改善していくためには甲状腺ホルモンの治療を行ったりクリニックでは排卵誘発のお薬を処方されることがあります。
自分で排卵を確認する方法としては基礎体温を測ることでわかります。
②卵管因子
卵管とは卵巣から排卵した卵子が精子と出会うための道です。その卵管が炎症などを起こし詰まっていると卵子と精子は出会わず妊娠には至りません。卵管の炎症の原因でもなりうる性器クラミジア感染症は、卵管の閉塞、卵管周囲の癒着を招きます。
また、子宮内膜症の方も内膜症が原因で卵管が癒着する原因にもなります。
③免疫因子
細菌やウイルスなどの外敵と闘い自分を守るための「免疫」という仕組みがあります。風邪などのウイルスた異物の侵入を容易に許容しないための大切な仕組みですが、時に「抗体」といわれる免疫の力で精子を攻撃してしまうことがあります。精子を攻撃する抗体(抗精子抗体)を持つ女性の場合、子宮頸管や卵管の中で抗精子抗体が分泌されると、精子を受け入れづらくなり、妊娠しづらくなります。
男性側の不妊因子
女性側だけではなく男性側にも不妊の原因があります。男女比の原因は50%ずつといわれていますのでやはり男性側も不妊の検査をすることが妊娠の近道になりやすいです。
①造精機能障害
精子が卵子と出会うためには、射精された精子の数や卵管膨大部まで進んでいく力(直進率、運動率)があるか受精した後に細胞分裂できる力があるかが精子の質として大事になります。
精子は精巣で毎日作られているのですが精索静脈瘤で精巣内の温度が高くなっていると、精子の数や運動性が低下します。また、特に原因はなくても過度なストレスが原因で精子が作られない場合もあります。
②性機能障害
勃起障害(ED)、膣内射精障害など、性交渉中に膣内で射精できないものをいいます。一般的にはストレスや妊娠に向けての精神的なプレッシャーなどが原因と考えられていますが、糖尿病などの病気が原因のこともあります。
まとめ
女性側だけではなく男性側にも不妊の原因があるとお話しましたが、その中でもいろんな種類の不妊原因があります。これらは目に見えるものではないのでやはり検査が必要です。その原因が検査でわかるだけでも対策や治療ができ妊娠に近づくかもしれません。ですので妊活を始める前や中々妊娠に至らない場合は一度検査をしてみるのもいいかもしれません。
その際に私たちにも力になれることがあればいいなと思っております。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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【監修】
住吉鍼灸院 院長 藤鬼 千子
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
2011年国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得。 2011年住吉鍼灸院入社。 2017年不妊カウンセリング学会認定、不妊カウンセラー。
施術歴13年