症例報告4
【患者像】
F・Yさん 60代 男性
【来院】
2016,07
【症状】
主訴:お尻と足のツッパリ感
歩くとお尻と足が突っ張って痛むので、距離を長く歩けない。
当日の朝、お風呂で足を伸ばし、そのあとから痛みも出てきた。
元々病院で「脊柱管狭窄症」と診断されており
腰の痛みよりも「坐骨神経痛」症状である
右のお尻から足首にかけてのビリビリとした痺れと痛み
それによる間欠性跛行に悩まされる。
【治療経過と内容】
特に背中・お尻・足の張りが強かったため、血流改善と共に筋肉を緩めて圧迫からの痺れ症状の改善
一週間後に痛みは伴うが歩行距離の延長を認める。
その三週間後に更に歩行距離の延長を認め、身体を動かそうと思う気持ち的なゆとりも認める。
このとき改めて病院で「腰椎ヘルニア」と診断。
このころから歩行に対する不安は取れて日常を過ごせるようになる。
お尻の柔らかさも認める。
結果、坐骨神経痛症状の改善が認められ、今後日常生活もより安定されることが期待できる。
【同時に治療した症状】
お尻・足の冷え、背中の張り
【使用した主なツボ】
R崑崙、承山、委中、膈関、お尻と足の阿是穴
【考察】
今回は初めから腰ではなく、坐骨神経症状に対して治療を進めていくことで改善が認められたと考える。また冷えと筋肉の張りにも同時にアプローチしたことで改善も早くから見られた。血流改善をしていく過程で、筋肉の調整をする手技も取り入れ、骨格に対してもアプローチをした。そのため筋肉が緩むと同時に骨盤が安定され、歩行に安定感が生まれたものと考える。