症例報告9
【患者像】
M.Iさん 20代 女性
【来院】
2016.11
【症状】
主訴:首から腰にかけての痛み、それに伴う不眠
中学1年生のときに脊椎側湾症の手術をしており、それから背中の張りが何年か続く。徐々に体が馴染んできていたが、高校2年生のときに何をしても腰が痛い状態になりペインクリニックにも通院することに。痛みのストレスで眠れなくなってしまい、薬を6種類服用していた。毎日のように接骨院に通っていたが改善がなく当院に来院。
【治療経過と内容】
治療方針:
はじめの2週間は週2回来院してもらい、その後は週1回のペースで施術を行った。1回目の施術で腰の感覚が戻ってきたように感じたとお話された。2回目の施術では痛みが緩和されてきたがまだ入眠困難な状態であった。3回目の施術で頭痛が減り、5回目の施術後病院での薬が2種類減った。そして現在施術を継続中。
背部全体の筋肉が固まっており、特に腰のボルトが入っていない箇所の緊張が強くでていたので、背部に関しては筋肉の緊張をとにかく緩めるように施術を行った。また、痛みのストレスにより頚の緊張が強く、体がとても冷えていたため、遠赤外線を使用し体を温めるように下腿に刺鍼した。自宅ケアも行ってもらい、体を冷やさないように湯船に浸かる習慣や、レッグウォーマーの使用を習慣化してもらった。また高濃度の酸素を含んだオイルを背中に塗ってもらうよう指示した。
【同時に治療した症状】
下腿の血流改善
【使用した主なツボ】
肩中兪、附分、肝兪、大腸兪、承山、、、
【考察】
手術による背中の筋肉の負担により、体全体に痛みを出していました。また血流の悪さにも繋がっていたため、睡眠にも影響していました。はじめは筋肉を温め、緩めることで痛みの緩和に集中したため、生活の質が上がったように見えます。現在痛みが軽減されているため、筋肉にアプローチをする整体を取り入れ体のバランスを整えています。