症例報告21
【患者像】
Oさん 40代 女性
【来院】
2018.6.9
【症状】
主訴:めまい
めまい・手足の冷え・高血圧・口渇・動悸・脱力・食欲不振などの症状を改善するためにモンゴルから日本へ来て、住吉鍼灸院にご来院された。仕事のストレスから自律神経が乱れ「不安障害」と診断された。身体のほてりで不安になり、死んだらどうしようとまで追い込まれていた。
【治療経過と内容】
治療方針:
足元は冷えているが、お腹や顔は熱いため、上がった気を下に下すように、気の巡りを良くする経穴へアプローチした。3回の治療後にはほてりはなくなり、だんだんと足元が温かくなってきた。頚の緊張が強くあり、自律神経を乱してしまっている原因の1つだと考え、仰向けで顔・頭・頚の指圧を行い、自律神経を調整した。めまいや不安は徐々に少なくなってきたが、完全になくなりはしなかった。だんだんと表情が良くなっていき、日本で1か月の治療を経てモンゴルへ帰国された。
【同時に治療した症状】
冷え
【使用した主なツボ】
太衝、復溜、曲池、関元、天枢、中カン、印堂、百会
【考察】
モンゴルから日本に来てからあっという間の1ヶ月でした。1ヶ月という期間だったので完治には至りませんでしたが、初めてご来院されたときに比べたら、かなり改善されました。毎日のお灸は欠かさず、また、サプリメントを摂って身体の内側からもケアをしていました。自律神経の症状はすぐに改善できるものではありませんが、鍼灸で気や血の巡りを良くしてお身体をリラックスさせてあげることが自律神経の調整に繋がります。モンゴルで待っている子供たちに元気な姿を見せてあげられていれば嬉しいです。モンゴルに帰ってもお灸やサプリメントを続けていくとのことでした。わざわざモンゴルから日本に来られたOさんに勇気をいただきました。