症例報告34
【患者像】
H・Mさん 30代 女性 会社員
【来院】
2017.8
【症状と来院理由】
主訴:不妊症
平成29年5月から婦人科にてタイミング指導を受けて妊活生活が1年経過。黄体ホルモン、AMHの値が低値と診断され排卵までの期間が短くなったのが気になっているのと月経痛が辛く、根本的な体質改善(冷え性、寒気、胃腸痛、頭痛など)を目的に治療を希望。
【治療経過と内容】
治療方針:骨格矯正、血流改善、自律神経・ホルモンバランスの調整
治療初期はタイミング療法に合わせての周期治療を進める中で歪みの改善と筋緊張の緩和を目的に鍼灸治療と整体、オイルトリートメントを中心に治療を行い、生理痛の緩和と冷えの改善あり、ステップアップと共にクリニックの転院を行い、体外受精にステップアップした。治療中期では自律神経の乱れを整えながら周期治療を行い、体外受精に合わせての治療に入り、H30年5月に1回目のに体外受精にて陽性反応。着床して胎嚢の確認をするも数値が伸びずに自然流産。2ヶ月休み。再度、身体を整えて2回目の体外受精。H30年10月に採卵して翌月の11月に移植。無事に着床して胎嚢の確認も出来て妊娠継続中。
治療経過:3回目の治療で便通が改善されてきたと報告あり。鍼灸施術を開始した周期で初の自然妊娠。残念ながら稽留流産となり妊娠継続には至りませんでしたが、初めての自然妊娠で、自分の力で妊娠できることに喜びを感じられていた。現在も妊娠出産に向けて鍼灸施術を継続中。
【同時に治療した症状】
腰痛、肩こり、月経痛、肋間神経痛、風邪治療
【使用した主なツボ】
整体療法、三陰交、百会、印堂、水分
【考察・まとめ】
妊娠を望む中で自身の体質改善と妊娠しやすい生活習慣の改善を求めて来院されており、治療に対しても自宅ケアに対しても真面目に行っていました。当院のサプリメントであるSODを体質改善のために飲まれていました。そして、冷え性の改善のために毎日の足湯とレッグウォーマー、腹巻の着用を日々のケアとして取り入れました。1日でも早く妊娠を希望されている中で日々の習慣を大切にして過ごすことで身体が着実に変わり、心のストレス状態も変わっていったからこそ、妊娠に至ったと感じました。一度は妊娠して継続しない辛さも経験して、無理せず一歩一歩前進するようにカウンセリングも取り入れながら心と体の両面から自分自身の身体を大切にしてきたことが妊娠という嬉しい結果に繋がりました。