冬は 陽の氣が遠くなり、すべてのものが閉じ、静かに沈みます。 身体の窓を閉めて守るイメージです。 春夏に発散したパワーを、回復するときでもあります。 無理は厳禁な季節なのです。 寒さ対策を万全に、食養生にも精を出しましょう。 ということで、冬の食養生についてお伝えします。 ①お肉を食べよう 冬の寒さを乗り切るにはエネルギーが必要なので、タンパク質をしっかり摂る必要があります。 なのでこの11月、12月、1月の初めごろまでは、肉を食べることが養生になるのです。 もちろん、牛、豚、鶏もよいですが、滋養のためにはジビエ料理がおすすめです。 羊、鴨、馬、鹿肉など中々お目にかかれないお肉ばかりですが、 タイミングよく出会ったら是非食べてみてください。 北海道がラム肉をよく食べるのは滋養が関係しているのかもしれませんね。 ②みかんでビタミン補給 冬の養生でもう一つ欠かせないのは、ビタミンをとることです。 手っ取り早く摂取するには、ミカンはもってこいの食べ物です。 ミカンの皮を1年以上乾燥させたものを「陳皮」といい、漢方薬にもなるんですよ。 なので、みかんを食べてビタミンを補給した後は、皮を中国茶に一緒に入れて飲みましょう。 1年以上干さない新しいものも、 「新皮」といって香り成分にリラックス効果や血管拡張作用があるのでぜひ試してみてくださいね。 これから冬本番に向けて、 寒さから自分でたいせつな身体を守っていきましょうね。 では日常生活で冷やさないために、温まる飲み物と、冷やす飲み物をお伝していきます。 毎日必ず摂取している水分の質で、身体冷えやすくしてしまったり、逆に温めることを助けることもできるのです。 まずは冷やしてしまうドリンクからご紹介します。 ①牛乳 →東洋医学では白いものは身体を冷やすと言われています。 ②コーヒー →コーヒーや緑茶は、東洋医学では、陰性の食材といわれ、身体を冷やす食品とされています。 ③緑茶 →緑茶も大量に飲むと冷やすといわれています。もし飲むときには温める効果のある梅干しを添えると冷えにくくなります。 次に毎日取り入れたい身体を温めてくれるドリンクです。 ①紅茶 →コーヒーと同じくカフェインが含まれていますが、紅茶は発酵しているため、身体を温める飲み物です。甘くしたい方は、白砂糖ではなく、黒糖を使うとより冷えにくくなります。 ②ココア →ココアに含まれるデオブロミンという成分は血管を拡張させ、血流を上げてくれます。自律神経を整える効果もあるため、寝る前などにおススメです。 飲み物は毎日摂取しますので、取り入れやすいと思います! 冷えは万病の元ですので、冷やすドリンクは控えて、温まるものを取り入れてみてくださいね!!
それでは、 手足の冷えに対して当院で来院された方にお伝えしているお家でのケアを伝授致します! お身体は日々変化します。 妊活や肩、腰窓の痛みを抱える中で、治療以外の時間をどのように使うかはとても大切になっていきます。 治療に通っている方の中でも、ケアをしている方は、症状の改善が早くお身体の変がよくわかります!! 今回紹介するのはとっても簡単な「手湯&足湯」です。 聞いたことがあったりどこかで体験したことはあってもお家でやったことがあるという方は意外と少ないんです・・・! 身体の一部分を温めるのはリンパ液や血液の循環が悪くなった部位の流れを改善するのに効果的です。 また、血流改善や冷えの改善だけでなく、生理の時期や体調がよくないときにするのもおすすめです。 特に脇の下の循環んが悪くなると肩も凝りやすくおっぱいも硬くなり免疫が落ちるため風邪もひきやすくなると言われます。 そして足湯はお湯につける部分だけでなく全身を温めてくれます。 半身浴と同じくらいの効果があると言われるほどです。 当院では妊活をされている方、 婦人科疾患や冷えでお悩みの方には必ずおすすめをしています。 特に足湯は、お風呂のついでにできてしまうことが続けやすいポイントでもあります ★手湯★ 洗面器などに42℃くらいのお湯を張り肘までつけて5~10分程度つかります。 ★足湯★ 大きめの洗面器やバケツに熱めのお湯を張り 足首まで、10~15分程度つけます。その間お湯が冷めないように刺湯(熱いお湯を継ぎ足すこと)をしてくださいね。 とっても簡単ですので今日から是非お試しください!! 最後に、冷えの改善をした症例を紹介致します!☟
症例報告
【患者像】
C・Tさん 30代 女性 会社員
【来院】
2019.2
【症状と来院理由】
主訴:2人目不妊、冷え性
平成30年8月から不妊治療を始め、タイミング療法から人工授精3回を行う中で陽性反応はなし。血液検査等は異常なし。妊娠に至らず、その中で冷え性と自律神経の乱れがあり体質改善を目的にご来院された。
【治療経過と内容】
治療方針:骨盤の歪みの改善、血流改善、自律神経・ホルモンバランスの調整。
治療経過:初回の治療では鍼治療と骨盤矯正を行う。腰痛や足のむくみと冷え性などの症状がある中で生理が来たら人工授精を予定。4回目以降では腰痛が軽減。人工授精するも陰性のためリセットして、仕事の都合で病院に定期的に行けず、タイミング療法を行う中で根本からの体質改善と生活習慣の改善を行う。令和1年6月にタイミング療法を行い、無事に陽性反応を認められた。現在も出産に向けて治療中。
【同時に治療した症状】
冷え性、むくみ、腰痛、歪み
【使用した主なツボ、手技など】
三陰交、太谿、百会、オイルトリートメント、整体
【考察・まとめ】
CAの仕事をしており、常に足のむくみと冷え性に悩まされている中で仕事中はヒールを履いているため、腰痛と時差から自律神経の乱れを感じており、ホルモンバランスが乱れていました。身体の状態は全てにおいて心身ともに疲弊しており、生活リズムが乱れ睡眠時間が短くなり、体は疲弊する一方で時間が追いついていない状況でした。その中で疲労回復、睡眠の質の向上の治療を行い、妊娠しやすい体づくりと卵子の質の向上に向けての取り組みを行う中で互いに身体の変化と心の余裕が出始めた頃に陽性反応という嬉しい結果が聞けました。環境や時間の使い方が変わり自身ではストレスを感じていなくても身体は素直で筋緊張が進み、自律神経が乱れていく中で一人目だけではなく、その先のことも考えて生活習慣や運動と時間の使い方を改善して取り組むことが一層重要であることを治療を通して気づかせていただきました。現在も自律神経の症状は軽く出る時もあるのでケアをしながら出産に向けて力を蓄えている。