こんにちは。 住吉鍼灸院です。 前回は西洋医学的な治療方法をお伝えしました。 今回は東洋医学的な治療方法をお伝えします! 東洋医学では【望・聞・問・切】といわれる四診法で身体の状態を見ていきます。 望:見た目(形態)、色、艶を主に見ます。 聞:声の状態を見ます。においもここに入ります。 問:いわゆる問診です。本人や家族から直接聞きます。 切:いわゆる触診です。望聞問を基に患者さんに触れて見ていきます。 脈診なども行います。 望聞問切を通して患者さんの身体がどういう状態なのか、 五臓六腑のどこのバランスが 悪くなっているのかを判断していきます。 女性疾患は肝、脾、腎のバランスが悪くなりがちなので、この3つをベースに 見ていきます。 そうはいっても肝、脾、腎ってそもそも何…?という感じですよね。 なので、肝、脾、腎について説明していきます! 肝の作用:疏泄…気を流します 蔵血…血を溜めます これらがうまく出来ていないと、うつ状態、イライラしやすい、目の充血、 目のかすみ、のぼせ、喉のところが詰まる感じなどの症状が現れます。 脾の作用:運化…食べたものを運びます(消化) 統血…血が外に漏れ出ることを防ぎます(気の固摂作用) これらがうまく出来ていないと、食欲不振、お腹が張る、下痢、 むくみ、身体が重だるいなどの症状が現れます。 腎の作用:蔵精…精を貯蔵し、生命活動や生殖機能に関与します 主水…水液代謝を調節します 納気…呼吸のバランスを保ちます これらがうまく出来ていないと、耳鳴り、難聴、膝や腰の痛み、 むくみ、不妊、尿閉、遺尿などの症状が現れます。 思い当たるものありましたか? よく【冷えは万病のもと】と言われますが、慢性的な冷えが原因で【瘀血】が生じます。 瘀血は血の流れが滞っていることいい、生理痛をひどくさせる原因でもあります。 このほか、血とともに身体をめぐっている気の不足や滞り、(気滞・気虚)、 あるいは血の不足(血虚)や水の滞り(痰湿)から、瘀血に発展する場合もあります。 気滞や気虚が生じると、月経前に胸が張ったり、イライラしやすかったり、 疲れやすくなります。この症状はストレスも大きく関係します。 女性は月経があるので血虚になりやすいといわれています。 血には、ホルモンの働きの一部も含まれているため、血虚を放っておくと 子宮内膜が薄くなって経血量が減ったり、生理の期間が短くなるなどの問題が 起こりやすくなります。 それが不妊に発展する原因にもなります。 人間は60%が水分で出来ているといわれますが、水が滞ると痰湿という有害物質へと 変化します。 偏った食事により消化吸収がうまくいかずに起こります。 これらを鍼灸で治していくのですが、施術方法としては気・血・水の滞り、 そして冷えを改善していきます。 当院では、鍼のほかにお灸や遠赤外線を使って身体を温め、循環を良くしていきます。 循環を良くすることで、チョコレート嚢胞が小さくなったとの報告もありました。 次回は自宅で出来るセルフケアをお伝えします。 最後までお読みいただきありがとうございます。
チョコレート嚢胞って鍼効くの?3
2020/05/20