月経痛はなぜ起きるの?症状や対処法について解説。

2023/08/09

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは、江東区にある不妊専門院、住吉鍼灸院です。

毎年言っているような気がしますが、今年の夏は本当に暑いですね。

こんな時女性にとってしんどいのは毎月の生理ではないでしょうか。

というわけで、今回は月経痛についてお話ししていきます。

月経痛(生理痛)とは

 

 

 

 

 

 

 

 

みなさんは生理の時生理痛はありますでしょうか?

よくこちらのブログでも書かせていただくのですが、生理の時は痛みがないことが正常です。

しかし女性の約8割は生理痛を訴えるといいます。

それではなぜ生理痛は起こるのでしょうか。

 

月経痛が起こる原因

月経痛が起こる原因としては本当にさまざまございます。今回はわかりやすく4つの項目に分けて痛みが起こる原因を解説していきます。

 

プロスタグランジンの生成量が多い

みなさんはプロスタグランジンという言葉を聞いたことがありますでしょうか。

プロスタグランジンとは体内の組織や器官に存在し、さまざまな役割を担っているホルモンです。

生理の時には子宮の内膜から分泌され、子宮を収縮させることで不要になった内膜を排出させる役割があります。

しかしこのプロスタグランジンの生成が過度になると子宮の収縮が過剰になり陣痛のような、下腹部の痛みや腰痛の症状が出てきます。

 

子宮の出口が狭い

若い女性や出産経験のない女性に多く見られる症状です。

子宮の出口が狭かったり閉じていたりすることで、経血が外に流れようとする際に押し出そうと負担がかかり、スムーズに排泄されないことで痛みを感じます。

このような場合には出産を通して子宮口が広がることで生理痛が軽減する場合があります。

 

冷えによる血行不良

身体が冷えることで血液の巡りが悪くなり、プロスタグランジンが骨盤内に溜まることで痛みの原因となります。

また生理中はただでさえ体温が下がることと、加えてプロスタグランジンの働きで血管が収縮しますからさらに血行が悪くなり、身体が冷えてしまいます。

 

ストレス  

適度なストレスは身体にとっていい影響をもたらしますが、お仕事や人間関係によって思い詰めてしまうほどのものは過度なストレスと言えるでしょう。

過度なストレスはホルモンバランスや自律神経の働きを乱し、血行を悪くして痛みを強めます。

それによって体温調節にも影響が出るとさらに体温が下がり冷えの原因となります。

 

皆様の生理痛はどの項目に当てはまりましたでしょうか。上記のことを意識して生活することで今まで気づかなかった原因に目を向けることができるかと思います。

 

それでは次に月経痛の主な種類について解説していきます。

 

月経痛の種類  

日常生活に支障をきたすほどの月経痛を月経困難症と呼びます。

大きく2つのタイプに分けることができますので説明をしていきます。

病気の原因は特になく、体質や心理的なストレスなどが原因で起こると考えられているのが機能性月経困難症。

子宮や卵巣に何らかの病気が隠れているものを器質性月経困難症と言います。

 

機能性月経困難症

病気の原因は特になく、体質や心理的なストレスなどが原因で起こると考えられているものを機能性月経困難症と呼びます。

こちらは月経の時に子宮を収縮させる作用のあるプロスタグランジンによって引き起こされることが多いと言われています。

こちらの症状は血流を良くし、身体を温めることで改善しやすいですから、血流を促し自律神経の働きを高める鍼灸は大変有効的です。

 

器質性月経困難症  

子宮や卵巣に何らかの病気が隠れているものを器質性月経困難症と呼びます。

子宮を含む骨盤腔内臓器に何らかの病変がある状態で、代表例としては子宮筋腫や子宮内膜症、子宮線筋症、骨盤内炎症のよるものなどがございます。

痛みがひどい場合には早めに医療機関を受診することをお勧めいたします。

 

月経痛を和らげる対処法   

 

 

 

 

 

 

 

月経痛では身体を温めリラックスすること、血流を良くすることが大切です。

ご自宅でも簡単にできる方法をお伝えしていきます。

 

ツボのマッサージ   

実は生理に効果があるとされているツボはいくつかございます。

手指で気持ちがいい程度に押してみると効果的です。

おすすめのツボについては以前のブログに記載していますので参考にしてみてくださいませ。

https://sumiyoshi-shinkyu.net/88661

 

体を温める

腰や下腹部、足元を膝掛けやカイロを用いて温めること、常時身につけていられる腹巻きは最高のアイテムです。

特に夏場はエアコンや冷たい飲食物によって知らないうちに芯まで冷えていることがございます。

毎日入浴ができれば一番ですが、難しい時はぜひ足湯なども試してみていただければと思います。

  

体を締め付けない服装にする

意外と見落としがちなのが衣服についてです。

ジーンズやガードル、ブラジャーなどは意外と身体を締め付けていますから、血流の妨げに繋がり、生理痛を悪化させる原因となります。

そのような場合はボタンを緩めたり、ゆったりとした服装に着替えるなどの工夫をしてみましょう。

 

お香などでリラックス

アロマやお香などの香りを使ってリラックスすることも有効です。

香りはダイレクトに脳に刺激を与えますからリラックス効果が高いと言えます。

当院で使用しているお灸の香りも人気が高いですからぜひ試してみてください。  

 

鎮痛剤を服用する  

あまりにも辛い時には薬を頼ることも一つの手段です。

無理に我慢をせず医師に相談してみましょう。

 

ひどい痛みの場合は病気の可能性も

生理は本来痛みがないものです。あまりにも痛みが強い場合には病変が隠れている可能性があります。器質性月経困難症でもあげた代表例3つをわかりやすく解説していきますね。

  

子宮内膜症

子宮内を覆う子宮内膜と似た組織が、本来あるべき内腔以外の場所にできてしまっている状態です。月経を繰り返すたびに症状が悪化していくことが多く、うまく排泄されなかった内膜組織の一部が周辺組織と癒着したり炎症を引き起こすことで痛みを感じます。

また、卵巣がんのリスクを高めることにつながります。 

 

子宮筋腫  

子宮内にできる良性の腫瘍で女性ホルモンの影響を受けて大きくなっていきます。

筋腫ができる場所によって区別されるのですが、いずれにしても筋腫ができることによって子宮内膜の面積が増えるため経血量が増加したり、レバー状の血の塊が経血に混じることがあります。

それに伴って貧血症状や頻尿、便秘、腰痛などの症状が出てくることもあります。

 

子宮腺筋症

本来子宮の内側にあるはずの子宮内膜に類似した組織が、何らかの理由で子宮壁の内部(子宮筋層内)に侵入してしまう疾患です。

筋層内にできるため強い月経痛と経血量の増加を伴い、妊娠においては障害になりやすいため、早目に医師に相談することをお勧めいたします。

 

鍼灸による月経痛を和らげる治療法

月経痛は自律神経を整えホルモンバランスを正常に戻していくことが大切です。

 

鍼灸の治療では主に3箇所の治療をメインに行っています。

1,お腹周りと腰・・・子宮、卵巣の局所の血流を良くすることが目的です。

2,後頭部・・・脳からの指令を円滑にすることが目的です。

3,背骨付近・・・自律神経を整えることが目的で、背骨付近の緊張を緩めます。

 

そうすることで自律神経と ホルモンバランスを整え、 内膜の状態を安定させます。 

特に生理痛やむくみ、イライラなどに効果が 発揮されるという報告がありますから「辛いな」と感じた時にはぜひ一度試していただければと思います。

 

簡単にできるセルフケアを紹介

簡単にできるセルフケアとしては、血流を良くする事と、温めること、リラックスできる環境を整えることが大切です。

痛みがあることは身体からあなたに向けてのメッセージですから日々の生活を振り返って、ご自身を大切にしてあげることが大切です。

 

月経痛の症状・対処法のまとめ

生理痛の減医院は大きく分けて4つ。

・プロスタグランジンによるもの

・子宮口が狭い

・冷えによる血行不良

・ストレス

月経困難症の種類は2つ。

・機能性月経困難症

・器質性月経困難症

 

月経痛を和らげる対処法

・ツボマッサージ

・身体を温める

・身体を締め付けない

・お香などでリラックス

・鎮痛剤を使う

 

住吉鍼灸院では鍼灸治療や整体を活用し、血流改善を促すことで月経痛を和らげる治療法を行なっています。

自宅で簡単にできるセルフケアもお伝えしていますので、月経痛でお困りの方は一度当院にご相談いただければと思います。

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【監修】

住吉鍼灸院 院長 藤鬼 千子

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

2011年国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得。
2011年住吉鍼灸院入社。
2017年不妊カウンセリング学会認定、不妊カウンセラー。

施術歴13年

 

 

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