こんにちは。
今回は妊活とツボについてお伝えさせて頂きます。
1:『何故、ツボにはお灸が良いのか?』
2:『自分の舌で診るお身体の状態チェック方法(冷えタイプ)』
3:『自分の舌で診るお身体の状態チェック方法(熱タイプ)』
4:『お灸のツボベスト10』
をお伝えしていきます。
妊活で大切なことは沢山ありますが全部まとめると『健康でいること』だと感じています。
健康に必要なものはなに?と考えると『睡眠』、『運動』、『食事』が大切です。
普段の日常生活を振り返ってみていかがですか?
お仕事などが忙しく、寝る時間が遅くなることや朝起きるときにだるいことはありませんか?
日常的に全身運動をしていますか?
食べているものに偏りはありませんか?お通じの状態はいかがですか?
それらのちょっとしたことが積み重なることによって睡眠の質が悪くなる、お体の緊張が強く出てしまう、食欲不振や食べ過ぎにつながり健康を損ねてはいませんか?
それらの不調を自分でも改善できるのは『ツボ(経穴)』に対する刺激です。
鍼灸治療で用いている『ツボ(経穴)』には身体の健康を整える効果が沢山あります。
『ツボ(経穴)』を刺激することによって血流が改善し、冷えが無くなることで内蔵機能が高まり、消化吸収機能が正常に働くことで全身の機能が向上します。また、血流が改善するとホルモンバランスも整い妊娠しやすい身体づくりになります。
『ツボ(経穴)』は時期や症状によって効果的な場所が変化します。
当院では施術をさせて頂くときにお体の状態や周期によってあなたに必要な『ツボ(経穴)』をお伝えさせて頂いております。
ご自宅で『ツボ(経穴)』にどんな刺激を入れると有効なのか?
押すだけで良いのか?お灸の方が良いのか?
悩まれている方は沢山いらっしゃると思います。
当院ではご自宅で行うお灸をオススメさせて頂いております。
もちろん、外出時などお灸が使えない場合はツボを押していただくと効果的ですがお灸にはプラスαの効果があります。
お灸の効果
・免疫力アップ
温熱刺激を加えることで細胞が活性化されリンパの流れが改善されます。また、温熱効果によって血流が良くなり炎症を和らげる効果もあります。
・鎮痛・リラックス効果
お灸に使われているもぐさの有効成分としてシネオールという物質があります。これはよもぎの他にユーカリなどにも含まれ、距力な消毒・殺菌・鎮静・鎮痛作用があります。お灸をすることによってこれらの成分が浸透し痛みを和らげる効果が期待できます。また、もぐさの匂いにはリラックス効果もあるので緊張した気持ちを楽にしてくれます。
なお、お灸をする際は1日1回毎日行うとより効果的です。
最後にツボを一つお伝えしていきます。
婦人科系の有名なツボ『三陰交』
・どんなツボなの?
安産のツボで有名ですが、不妊症・内膜症・月経異常など婦人病の改善に有名なツボです。
身体の中の流れを促進させる働きがあるとされています。
妊娠を維持するには普段以上に身体の循環が良くないと健やかな母体が維持できません。
また、血流が良くなると冷えが改善され様々なお体の悩みの改善や健康維持につながります。
日常的に使っていくと健康管理になるツボです。
・場所は?
足の内側、くるぶしの頂点から指4本分上の位置にあります。
骨の際を上下1~3㎝の範囲で探ると少し凹んでいるような場所があります。
そのポイントを骨に向かって押すと響くような痛気持ちよい、もしくはいたい場所が三陰交です。
ツボの位置は体調によってその日によって変わります。
上記の場所は目安にしていただき押してみて響きが出る場所でアプローチしていきましょう。
・刺激の入れかた
お灸は押して響きが出た場所に刺激を入れていきましょう。
1回やってみて温度を感じないようでしたら続けて同じ場所にお灸をしていきましょう。
温度を感じないようでしたら2~3回お灸をすると効果的です。
2回目で熱を感じるようでしたらそこでお終いにしてください。
指圧でアプローチする時は押して響きが出た場所に10~20秒ほど持続圧をしていきましょう。
5~6回押すと効果的です。
是非、ご自宅でお試しくださいね。
ツボには何故お灸が良いのか?をお伝えさせていただきました。
ご不明な点や気になる点はありましたでしょうか?
何かございましたらお気軽にお問い合わせくださいね。
さて、今回は『自分の舌で診るお身体の状態チェック方法』をお伝えします。
東洋医学では『舌診』といって舌の色・大きさ・厚さ・舌苔(舌のこけ)の色などの状態からその時の体調や体質を診断する方法があります。
診るときの注意点
・照明などの条件
照明の種類や色で舌の見え方が変わります。
特に舌の色は条件によって大きく変わって見えるので注意が必要です。
可能であれば自然光で見るのが良いですが、難しいようでしたら照明によって十分明るい状態で見てください。
できるだけ毎回同じ条件で見ることによって正確に比較することが出来ます。
・飲食物による誤認
色の濃い飲み物(コーヒー、紅茶など)や着色料を含む飲食物を口にすると舌苔の色が変わってしまいます。
舌の観察のポイント
形、色、大きさ、舌苔(ぜったい:舌の表面に付く苔状のもの)、舌の裏の2本の静脈などを確認します。
*舌苔はうっすら白いものが着いているのが正常です。無理に剥がすと舌の炎症や逆に口臭の原因になります。体調によって変化するので無理に剥がすのはあまりオススメしていません。
舌のタイプ
【正常】
舌全体がキレイなピンク色をしています。
全体にうっすらと白い舌苔が生えています。
【気虚】
ぽってりと厚い舌や舌が大きく舌の両側に歯形のつく舌です。
疲れて新陳代謝が低下して水分代謝が悪くなり浮腫んでしまっている状態です。
起こりやすい症状:集中力が続かない、疲れやすい、風邪を引きやすい、朝起きられない、食後に眠くなる、むくみがち、胃腸が弱い
月経状態:少量の出血が長くだらだら続く、月経期間が長い、経血の色が淡くサラサラ
【陽虚】
気虚タイプが進み、体が冷えているときに血流が悪くなり白っぽくなります。
起こりやすい症状:寒がり、むくみやすい、寒い日やクーラーで体調不良になる、
トイレが近い、おりものが多く透明、冷たい飲み物や食べ物が苦手
月経状態:経血量が少なく色も薄い、基礎体温の高温期が短いもしくは高温にならない、
月経周期が長いもしくは無月経、おりものの量が多い(透明でサラサラ)
【痰湿】
白い舌苔がべったりとくっついている状態、体の中に水分が過剰になりむくみや冷えがあります。気虚タイプや陽虚タイプの方に起こりやすいです。
今回は体の冷えが出やすい状態の方に当てはまる舌の状態をお伝えさせていただきました。
舌の状態はその方の体調や体質によってその日によって異なります。
当院ではお身体の状態を総合的に診させていただくことによってあなたに合った治療を行っております。
あくまでご参考にしていただければと思います。
体の冷えが出やすい方にオススメのツボを最後に紹介させていただきます。
今回は『三陰交』、『足三里』の2つをオススメします。
『三陰交』は前回、お伝えさせていただきましたので詳しくは前回の妊活とツボをご覧ください。
万能ツボの1つ『足三里』
・どんなツボなの?
奥の細道で松尾芭蕉が旅に出る前にお灸を据えていたツボとして有名です。
胃腸に関係するツボです。
胃腸の消化吸収を改善し不足している気の生成を活発にする役割があります。
・場所は?
膝のお皿から指4本下すね側に取ります。
・刺激の入れかた
お灸は押して響きが出た場所に刺激を入れていきましょう。
1回やってみて温度を感じないようでしたら続けて同じ場所にお灸をしていきましょう。
温度を感じないようでしたら2~3回お灸をすると効果的です。
2回目で熱を感じるようでしたらそこでお終いにしてください。
指圧でアプローチする時は押して響きが出た場所に10~20秒ほど持続圧をしていきましょう。
5~6回押すと効果的です。
是非、ご自宅でお試しくださいね。
『自分の舌で診るお身体の状態チェック方法(熱タイプ)』をお伝えします。
前回お伝えした舌の見方は覚えていますでしょうか?一緒に復習していきましょう。
診るときの注意点
・照明などの条件
照明の種類や色で舌の見え方が変わります。
特に舌の色は条件によって大きく変わって見えるので注意が必要です。
可能であれば自然光で見るのが良いですが、難しいようでしたら照明によって十分明るい状態で見てください。
できるだけ毎回同じ条件で見ることによって正確に比較することが出来ます。
・飲食物による誤認
色の濃い飲み物(コーヒー、紅茶など)や着色料を含む飲食物を口にすると舌苔の色が変わってしまいます。
舌の観察のポイント
形、色、大きさ、舌苔(ぜったい:舌の表面に付く苔状のもの)、舌の裏の2本の静脈などを確認します。
*舌苔はうっすら白いものが着いているのが正常です。無理に剥がすと舌の炎症や逆に口臭の原因になります。体調によって変化するので無理に剥がすのはあまりオススメしていません。
舌のタイプ
【正常】
舌全体がキレイなピンク色をしています。
全体にうっすらと白い舌苔が生えています。
【湿熱】熱タイプ
舌苔が黄色くべったりついている舌です。
お酒や辛いもの、高カロリーのものを取り過ぎて体に熱がこもってしまっている状態です。
起こりやすい症状:汗かき、口臭や体臭が気になる、赤いニキビが出来る
暑いのが苦手、興奮しやすい
月経状態:経血の量は多め、色は濃く、周期が短い
おりものが黄色で粘っこく、匂いが強い
【血虚】冷えタイプ
血が不足している状態や血の量が十分でも質があまり良くない状態です。
起こりやすい症状:寒がり、肌荒れしやすい、乾燥肌、めまいや立ちくらみ
手足が冷える、痺れる、髪がパサつく、抜けやすい
不眠、不安感がある、年齢の割にしわが多い
月経状態:経血の量が少ない、色は薄い、周期が短い、月経が遅れやすい
【陰虚】熱タイプ
舌全体の赤みが強く、苔が少ないもしくは無い状態や亀裂がある状態です。
舌全体が細く、痩せてしまっている状態です。
どちらも水分を保持する力が不足して身体が熱を持った状態です。
起こりやすい症状:めまい、かすみ目、頬が赤くなりやすい、喉が渇く、空咳が出る
手や足の裏が熱い、寝汗、尿が濃く少ない
月経状態:経血の量が少ない、色は濃い、周期が短い、月経が遅れやすい(低温期が長い)
おりものが少ないまたはほとんど無い、基礎体温が全体的に高め
【瘀血】冷え熱混合タイプ
舌の色が紫色で舌にシミのような斑点が出来ることもある状態です。
舌の裏の静脈が大きく膨張して黒くなっている状態です。
どちらも血流が悪い状態です。
起こりやすい症状:肩こり、頭痛、肌がくすむ、シミ、そばかすが気になる
傷跡やあざが残りやすい
月経状態:生理痛が強い、経血に塊が混じる(レバー状や細かいもの)、色は黒っぽい
生理直前の基礎体温の低下が緩やかで出血まで3日以上かかる
今回は主に体に熱がこもりやすい状態の方に当てはまる舌の状態をお伝えさせていただきました。
舌の状態はその方の体調や体質によってその日によって異なります。
当院ではお身体の状態を総合的に診させていただくことによってあなたに合った治療を行っております。
あくまでご参考にしていただければと思います。
体に熱がこもりやすい方にオススメのツボを最後に紹介させていただきます。
今回は『太衝』、『合谷』のをオススメします。
『太衝』
・どんなツボなの?
イライラや不眠にも効果的で東洋医学の『肝』に関係が深いツボで『肝』に関係が深い目の書状にも効果的です。
また、肝機能を高めるといわれていて、貧血にも効果的と考えられています。
太衝は気血の巡りを改善するツボなので体の不調のほとんどに対応できる万能ツボとも呼ばれています。
・場所は?
足の甲側で足の親指と人差し指の骨の間、脈が触れるところに取ります。
『合谷』
・どんなツボなの?
上半身の熱や余分なものを排泄する作用があります。
主に、頚から頭部にかけての効果が出やすいツボで胃腸の不調や生理痛にも効果があります。
その他に歯、鼻、目などの痛みを和らげる効果や肌荒れにも効果的です。
また、リラックス効果もあるのでイライラして熱が体にこもりやすい方には自律神経を整えてくれるのでオススメです。
・場所は?
手の甲側で親指と人差し指の間、押して痛むところに取ります。
・刺激の入れかた
お灸は押して響きが出た場所に刺激を入れていきましょう。
1回やってみて温度を感じないようでしたら続けて同じ場所にお灸をしていきましょう。
温度を感じないようでしたら2~3回お灸をすると効果的です。
2回目で熱を感じるようでしたらそこでお終いにしてください。
指圧でアプローチする時は押して響きが出た場所に10~20秒ほど持続圧をしていきましょう。
5~6回押すと効果的です。
是非、ご自宅でお試しくださいね。
『お灸のツボベスト10』をお伝えします。
1:期門(きもん)
・どんなツボなの?
イライラや肝機能に深く関係するツボです。その他に食欲不振や代謝を上げて脂肪を燃焼する作用もあります。
・場所は?
乳首から真下の肋骨の縁に取ります。
2:子宮(しきゅう)
・どんなツボなの?
卵巣のそばにあり、子宮内膜症や月経異常に効果的です。
・場所は?
へその下指4本分下がったところからさらに真横に指4本分外に取ります。
ちょうど卵巣の上にあるツボです。
3:中極(ちゅうきょく)
・どんなツボなの?
膀胱機能や生殖機能を整える働きがあります。特に男性の不妊に効果的と言われています。
女性の場合は生理痛、月経困難症、月経不順などに効果的です。
・場所は?
へその下指4本分下がったところに取ります。
4:気衝(きしょう)
・どんなツボなの?
足の血流を促進し、冷えを和らげる効果があります。体の血を調整する働きがあります。
・場所は?
鼠径部上の動脈拍動部に取ります。
5:腎兪(じんゆ)
・どんなツボなの?
ホルモンバランスや自律神経を調整してくれるツボです。男性不妊のEDや早漏にも効果的です。
・場所は?
ウエストの一番くびれたライン、背骨の中心から指2本分外側に取ります。
6:命門(めいもん)
・どんなツボなの?
名前の通り、体力・気力をパワーアップさせるツボです。
下半身の冷えや腹痛、下痢、何遍にも効果的です。
・場所は?
へその真後ろの背骨ラインに取ります。
7:八髎穴(はちりょうけつ) *上髎、次髎、中髎、下髎を合わせて呼びます。
・どんなツボなの?
子宮や生殖器に効果的なツボです。また、自律神経を整える働きがあります。
・場所は?
仙骨上の仙骨孔に取ります。第1仙骨孔が上髎、第2仙骨孔が次髎、第3仙骨孔が中髎、第4仙骨孔が下髎になります。
*取るのが難しいポイントですので刺激をする場合はホッカイロなどで仙骨を全体的に温めるのがオススメです。
8:足三里(あしさんり)
・どんなツボなの?
奥の細道で松尾芭蕉が旅に出る前にお灸を据えていたツボとして有名です。
胃腸に関係するツボです。
胃腸の消化吸収を改善し不足している気の生成を活発にする役割があります。
・場所は?
膝のお皿から指4本下すね側に取ります。
9:三陰交(さんいんこう)
・どんなツボなの?
安産のツボで有名ですが、不妊症・内膜症・月経異常など婦人病の改善に有名なツボです。
身体の中の流れを促進させる働きがあるとされています。
日常的に使っていくと健康管理になるツボです。
・場所は?
足の内側、くるぶしの頂点から指4本分上の位置にあります。
10:復溜(ふくりゅう)
・どんなツボなの?
東洋医学で生殖器に関係の深い腎に関係が深いツボです。発育不良や老化現象を改善する効果が高いツボです。
・場所は?
ふくらはぎの内側、打ちくるぶしから指3本分のところアキレス腱の縁に取ります。
以上、ツボベスト10でした!
是非、ご自宅でお試しくださいね。
自分でツボを取るのが難しいツボも今回は紹介をさせていただきました。
ご来院された際に、お聞きしていただければその時のお身体の状態に合わせたオススメのツボをご紹介させていただきます。
ツボはその時の体調によって選ぶツボが変化します。
今回紹介させていただいたツボはあくまでも目安になりますのでよりご自身に合ったツボを知りたい方はお身体を詳しく診させていただければと思っております。
お力になれることがありましたらいつでも協力させていただきます。
皆様の悩みを改善できるようサポートさせていただきます。
長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
何か気になることがありましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。
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監修 婦人科医 平林大輔先生