症例報告30
【患者像】
60代 男性 パート専務
【来院】
2017.8
【症状と来院理由】
主訴:食欲不振
持病であるレイノー症が再発しストレスを感じたことをきっかけに、胃の痛みを感じ、食事がとれなくなったことがきっかけでご来院。仕事も5日間行けておらず、休職も考えているという状況。
食事がとれる状態になり、仕事復帰をすることを望んでいました。
【治療経過と内容】
治療方針:自律神経の調整、冷えの改善
治療経過:鍼に対する反応はとてもよく、冷えの改善と共に胃の調子は上がっていきました。
食事は少しずつ固形物にしていきました。また食べられない分百寿で補っていたことも良かった点です。この方の場合、胃の調子が良くなると、早く仕事に行きたいという焦りから、のどの渇きや不眠がひどくなりました。一度復帰をしたものの再び休職し、落ち着いて治療をするようになってからは、睡眠に対する改善も見られるようになりました。今は仕事もし、運動も続けるほどに回復しています。
【同時に治療した症状】
不眠、冷え
【使用した主なツボ】
オイルトリートメントメント、整体、百会、印堂、内関、翳風、中カン、関元、足三里、太谿
【考察・まとめ】
この方も治したいという気持ちが強かったこともありますが
来院ペースを守ってくださったことは早い改善につながったと思います。
また、自宅灸や百寿も積極的に行っていたことも良かった点です。
それによりレイノー症の症状の改善も見られたため、心が安定していったと考えられます。
睡眠に関しては時間がかかりましたが、治療ではリラックスできるようにし、
日常の中では程よく運動を取り入れることにより睡眠の質も変わっていきました。