多嚢胞性卵巣症候群って?②

2021/09/22

こんにちは。

住吉鍼灸院です。

 

前回は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の概要や関わるホルモンについてのお話をさせて頂きました。今回はその続きをお話させて頂きますね。

 

さっそくですが、

 

皆さんはこんな症状はありますか?

 

①月経周期が35日以上

②月経が以前は順調だったのに最近は不規則になった

③ニキビが多い、皮脂が多くなった

④体毛が多い(毛深い)

⑤肥満傾向である

 

実はこれらの症状はPCOSの自覚症状としてよく上げられる例になります。

(必ずしもという訳ではありません)

 

これらの自覚症状から発見される事も多いので皆さんもチェックしてみて下さいね。

 

 

それでは、前回の続きである、PCOSの原因とは?からお伝え致しますね。

 

◆原因◆

【排卵に関わるホルモンの乱れ】

 

が有力とされています。

 

もう少し細かく書くと・・

 

①何らかの影響でLHの分泌量とFSHの分泌量が乱れてしまうと排卵がうまく行われなくなってしまう(FSHとLHが逆転してしまうと言われています)

 

②インスリンが過剰分泌する事で、男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌が促進され、このアンドロゲンにも排卵を妨げる働きがある

 

という事になります。

このため、卵胞の成長や排卵が阻害されてしまうんですね。

 

先ほど、自覚症状に上げた項目を該当ホルモンで考えてみると・・

 

【FSH、LHの乱れが原因の症状】

①月経周期が35日以上

②月経が以前は順調だったのに現在は不規則

 

【アンドロゲンの乱れが原因の症状】

③ニキビが多い

④体毛が多い(毛深い)

 

【インスリンの乱れが原因の症状】

⑤肥満

 

と、このように各ホルモンの乱れが症状に関係しています。

 

ホルモンが乱れているのはなかなか実感しにくいですが、症状を考えるとわかりやすいですね。

 

(他にも色々な影響で自覚症状は出ますので、あくまで大きな枠組みとしてお考え下さい)

 

◆診断◆

クリニックでの診断については、

血液中のホルモン検査や、ホルモン負荷試験、超音波をしていきます。

(超音波の映像を見ると真珠のネックレスのように連なっているのが見える事があります。これをネックレスサインと言います。)

 

 

では、今回はここまでで、次回は西洋医学と東洋医学での治療の方法についてのお話をさせて頂きますね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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