症例報告8
【患者像】
S.Aさん 20代 女性
【来院】
2016,8
【症状】
主訴:生理痛、全身の疲れ、腰痛
生理により腹痛と腰痛が出る。
また重だるさも伴うことがある。
生理初日は薬を必ず飲み、効果が出るまでの間、座って休まないほどつらい。
【治療経過と内容】
治療方針:
足がとても冷えていたため温めて血行改善。
また背中の張りがとても強かったため、全身の緊張を取り、気の流れを血行改善と共に行う。
2週間ペースで治療を行い、治療を受けてから初めての生理で薬は念のため服用したが腹部・腰部共に痛みなし。
その後2回の生理では薬は一切飲まずに、腹部・腰部の痛みなし。
全身の疲れ感もなく好調。
【同時に治療した症状】
肩こり
【使用した主なツボ】
中脘、天枢、三陰交、太衝、次りょう
【考察】
本症例は冷えと筋緊張による血行不良により起こされた生理痛であると考える。自覚はないがかなり身体に力が入っていたことと、足がかなり冷えきっていたために、血行が滞り、症状が腹部と腰部に集中していた。気と血の巡りを良くしていく過程で、身体の緊張も徐々に緩んでいくのがわかった。血行改善を取り組む中で、自宅ケアとして「足湯とお灸」を本人がしっかりと行っていたことも改善が早かった理由と見受けられる。