こんにちは。
東京都江東区毛利にある、不妊専門鍼灸院、住吉鍼灸院です。
前回は女性側の妊活における検査についてお話をしましたので、
今回は男性側の検査について少しお話したいと思います。
というのも、WHOによると、不妊の原因の約48%は、
男性側に原因があると言われています。
まだまだ不妊というと女性側の問題であるという認識が強いように感じますが、
数字的にはほぼ半分という結果が出ています。
なので、本日は男性側の検査についてお伝えしたいと思います。
(前回の記事はこちらをご覧ください↓)
では、さっそく。
男性側の検査といえば、
一番一般的なのは、
精液検査です。
精液検査でわかる事は、
精液の
・量 一度の射精でどれくらいの量の精液が出ているかを調べます。
・濃度 精液1mlあたりにどれだけの精子がいるかを調べます。
・総精子量 1回の射精で、どれだけの精子を放出するかを調べます。
・運動率 精液を顕微鏡で観察し、活発に動いている精子(運動精子)の割合を調べます。運動精子には「前進運動精子(PR)」と「非前進運動精子(NP)」があります。
(PR:直線的もしくは大きな円を描くように、非常に活発に動き回る精子)
(NP:動きはあるが、前には進まない精子)
・生存率 精子を染色して調べ、生存の有無を調べます。精子を染色すると、生きている精子は染まりませんが、死んだ精子は赤色に染まります。
・正常形態率 精液の中に含まれる正常な精子の割合を調べます。正常な精子は、おたまじゃくしのような形をしています。しかし、中には、頭部が異常に大きい、しっぽが2本あるなど、奇形の精子も存在します。
・白血球数 精液中の白血球数を調べます。白血球は精液に含まれるものではありませんが、ストレスや疲れが強かったり、感染症を起こしていると精液中に含まれる事があります。
・ph(水素イオン濃度) 射精後の精液のphを調べます。
などです。
(基準値はWHOが2021年に改訂しております)
【基準値】
精子量 1.4cc
精子濃度 1600万/ml
総精子量 3900万
運動率 42%
前進運動率 30%
生存率 54%
正常形態率 4%
です。
ただし、基準値を満たしていないからといって、妊娠出来ないわけではありません。そして基準値を満たしているからといって、必ず妊娠できるという保証があるわけでもありません。
あくまでも検査項目としてこんな事が調べられます、という事を知っておけると、
ただ数字を見るだけでなく、「これは、こういう事なのか!」とわかるので、
ぜひ検査の意味を知って検査を受けると良いのではないかなと思います^^
それでは長くなりましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。
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住吉鍼灸院
はり師・きゅう師
染谷寛子