低血圧と低体温が及ぼす不妊の影響とは?

2015/03/04

こんにちは、

東京都江東区住吉にある不妊専門鍼灸院、住吉鍼灸院です。

今回は低体温や低血圧が不妊にどの様に影響していくかをお伝えいたします。是非最後までご覧下さい!

 

血圧と体温の関係

寒い時期に血圧を測ると、いつもより数値が高かったということはありませんか?実は、体には体温を一定に保つ働きがあり、血圧と体温が連動する場合があります。体温と血圧がお互いに与える影響と体温・血圧測定の重要性をお伝えいたします。体温や血圧を日頃から測定し、体調のバロメーターにしてみて下さい。

 

体温・外気温が血圧に与える影響

人の体温は、脳の視床下部にある体温調節中枢の働きによりほぼ一定に保たれています。体温調節中枢が皮膚を通じて外気温の変化を感じると、血管の収縮や拡張、筋肉の震え、発汗を起こして体温を調節するのです。血液には全身に熱を伝えて体を温める役割があり、寒い時は血管を収縮して血流を減らすことで体の熱を逃さないようにし、暑い時は血管を拡張して血流を増やし、皮膚から熱を外に放出しやすくしています。しかし、血管を収縮すると血液が流れにくくなり、血管に高い圧力がかかります。反対に血管が拡張すると血流が良くなり圧力が低くなります。そのため、寒い時は血圧が高くなり、暑い時は血圧が低くなりやすいといわれているのです。

 

血圧が体温に与える影響

低血圧や高血圧になると、体にさまざまな症状がみられるようになります。そのひとつに体温の変動が挙げられます。

 

低血圧による体温への影響

低血圧では全身に血液を届ける力が弱く、低体温の症状がみられる場合があります。低体温は平熱が低い状態のことで、一般的に平熱35.5℃未満を低体温だと考えます。低体温は病気ではありませんが、免疫力の低下を招くといわれており、感染症のリスクも高まるため注意が必要です。また、平熱が低いと冷えた血液が体内を巡ることになり、冷えが悪化しやすいとされています。新陳代謝が低下して痩せにくい体質になったり、冷え性や生理不順の症状がみられたりする場合もあるようです。

 

高血圧による体温への影響

高血圧の症状に体温の変動は見られませんが、降圧剤の影響で冷えを感じる場合があります。降圧剤にはさまざまなタイプがありますが、心臓に作用して送り出す血液量を減らす薬の場合、血流の勢いが弱くなるため体の末端まで血液が届きにくくなります。そのため、手足の冷えを感じる、体温低下につながるケースがあるようです。

 

低血圧の種類

特に低体温に影響する低血圧についてお伝えします。低血圧には種類がありますので、詳しくみてみましょう。

 

急性低血圧

急性低血圧には、

・食症候群

・急性のアレルギー症状

・アルコールによるもの

・人工透析によるもの

などがあります。

 

慢性低血圧

慢性低血圧には、

・本態性低血圧

寝た状態(臥位)、立った状態(立位)といった体位に関係なく、常に低血圧を示して症状のあるもの。

・起立性低血圧

寝た状態では正常な血圧(収縮期血圧=上の血圧)が、立った状態になると20mmHg以上、低下するもの。原因不詳の特発性起立性低血圧と、何か特定の原因があって二次的に起立性低血圧を発症する症候性起立性低血圧がる。

・症候性低血圧

疾患があり、その疾患によって低血圧になってしまうもの。例えば、長期間に亘る臥床。

などがあります。

 

低血圧が及ぼす全身症状

代表的な症状として、まず疲れやすいこと(易疲労感)があります。身体がだるい、すぐバテる(スタミナがない)、無理がきかない、疲れるとなかなか回復できない、夏の暑さに弱い、冬の寒さに弱い、暑がりで冷え性、季節の変化に身体がついていかないなどがあります。慢性疲労症候群では多くの方が低血圧です。また、性欲減退、インポテンツ、低体温、乗り物酔いといった症状もあります。食が細かったり、食べてもなかなか太れず、やせ型、なで肩、内蔵下垂症型の体型をしています。

 

低血圧・低体温と不妊の関係

ここまで低血圧になることで低体温を引き起こすこと、そして低血圧になることで起こる全身症状をお伝えしましたが、では実際不妊にはどの様な影響があるのかお伝えしていきます。

妊娠するためには、成熟した卵子がどうしても必要になります。
成熟した卵子が育つためには、基礎体温表が高温期と低温期の2相に分かれている必要があります。ところが、低体温体質の女性は、高温期と低温期の温度差がなく、はっきりとした二相に分かれにくいという傾向が見られます。そのため、女性ホルモンの機能が十分に働かず、卵子の質の低下を招いたり、あるいは排卵そのものが行われない(無排卵)場合があります。妊娠は、成熟した卵子ができてこそ、実現できるのです。このような背景から、低体温体質は、不妊症になるリスクが高いということになります。なお、生まれつき、低体温体質という女性もおりますが、 低体温体質だからといって、必ず不妊体質になるというわけでもありません。生まれつき低体温体質の場合は、きれいな2相の基礎体温表が 描け、かつ身体を冷やさないための日頃の工夫はやはり必要になります。

 

まとめ

ここまで、低血圧・低体温についてと、不妊への影響についてお伝えいたしましたがいかがでしたでしょうか?必ずではありませんが、妊活においては温かく血流の良い状態が妊娠しやすい体になります。是非この機会に、自身の基礎体温や血圧に、めをむけてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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【監修】

住吉鍼灸院 院長 藤鬼 千子

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

2011年国家資格はり灸師、あん摩マッサージ指圧師免許取得。
2011年住吉鍼灸院入社。
2017年不妊カウンセリング学会認定、不妊カウンセラー。

施術歴13年

 

 

 


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